2024年08月05日
Q:父が作成した遺言書に母の署名もありました。夫婦で一つの遺言書を作成した場合、効力はあるのでしょうか?行政書士の先生に教えていただきたいです。(古河)
先日、古河市内の病院に入院していた父が亡くなりました。葬儀を執り行い、相続手続きにとりかかろうとしていると、母から遺言書を渡されました。母によると、父と生前に夫婦で一緒に作成した遺言書だということです。まだ遺言書は開封していませんが、父親が所有している古河にある不動産や預貯金の分割方法や、母の持つ財産について夫婦連名で作成した遺言書であることを母から聞きました。
このように夫婦連名で作成した遺言書は法的に有効なのでしょうか?夫婦であれば連名で一つの遺言書を作成しても問題ないだろうと二人で作成したようです。(古河)
A:遺言書は二人以上の署名がされたものは無効となります。
民法では、二名以上の者が同一の遺言書を作成することはできない「共同遺言の禁止」が定められているため、ご夫婦であっても一つの遺言書を二名以上の者で作成した遺言書は無効となります。
法律で定める形式に沿って作成されていない遺言書は原則無効となりますので、ご相談者様のお父様とお母様がお二人で作成された遺言書は残念ながら無効となります。
遺言書は「遺言者の自由な意思を反映させることを基に作成される」ものです。複数の遺言者で一つの遺言書を作成してしまうと、片方が主導的立場にたって作成されたものである可能性が否定できないため、各々の自由な意思が反映されていないものという判断になります。
また、遺言書は遺言者の意思で自由に撤回することが可能ですが、連名で作成してしまうと作成した遺言書を遺言者は一人の意思で自由に撤回することができなくなってしまいます。
遺言書は故人の最終意思が記されている大切な証書です。第三者が介入することによって遺言者の意思が自由ではなくなってしまうと、遺言の意味がありません。
遺言書の作成方法はいくつかあり、自筆証書遺言は費用がかからずいつでも手軽に作成することができる方法ですが、内容に不備があったり法律に沿った作成方法ではない遺言書は法的に無効になってしまい、最終的に故人の意思が反映されない形となってしまいます。
今後、遺言書を作成する際には相続手続きや遺言書作成に精通した専門家へご相談されることをおすすめいたします。
古河のお住まいの皆様で遺言書作成をご検討されている方は、古河相続遺言相談センターにお任せください。確実に遺言を残せるよう、ご相談者様に合った法的に有効な遺言書の作成をサポートいたします。まずは古河相続遺言相談センターの初回の無料相談をご活用いただき、お話をお聞かせください。スタッフ一同、古河の皆様からのご連絡をこころよりお待ちしております。
2024年07月03日
Q:行政書士の先生、実の母の再婚相手が亡くなった場合、私はその相続で相続人になるのでしょうか?(古河)
はじめまして。この度、古河で暮らしていた母の再婚相手の方が亡くなりまして、その相続に関して教えていただきたいことがありご連絡いたしました。
私の両親は私の幼少期に離婚しております。私と兄は母と共に、母方の祖母の家で成人するまで暮らしていました。そして私たち兄弟が社会人になってしばらく経ったころ、母は再婚し、再婚相手の方の故郷である古河に2人で引っ越していきました。
その再婚相手の方が先日亡くなり、私たち兄弟も古河の葬儀に参列いたしました。その際、母は私たちにも相続権があるのだから、古河にきて一緒に相続の手続きをしてほしい、という話をしてきました。どうやら再婚相手の方はかなりの債務を抱えていたようで、大変な手続きになりそうだということが目に見えています。
正直なところ、私は古河から離れて暮らしていますし、この相続にあまり関わりたくないのですが、このような場合、私も相続人になるのでしょうか。この相続のことで、母が古河の行政書士の先生にお世話になるかもしれませんので、古河の行政書士事務所にご相談させていただきました。(古河)
A:子で相続人となるのは、実子か養子のみです。ポイントは、養子縁組をしているかどうかです。
今回のポイントとなるのは、ご相談者様が、お母様の再婚相手の方と養子縁組をしているかどうか、という点です。子で法定相続人(法的に相続権が認められている人)となれるのは、実子か養子のみと定められています。ご相談者様が養子縁組の手続きを終えており、再婚相手の方の養子になっているのであれば、ご相談者様は法定相続人になります。
ご相談内容から、お母様が再婚したのはご相談者様が成人された後とのことでした。成人が養子になる場合は、養親、ならびに養子となる人自らが養子縁組届けに自署押印する必要があります。それゆえ、ご自身が養子になっているかどうかは、ご相談者様がお分かりのことと存じます。
もし養子縁組をしており、今回の相続でご相談者様が法定相続人であるとしても、相続を拒否する方法もあります。相続放棄の手続きをすれば、被相続人(亡くなった方)の財産に関する権利・義務を一切拒否することができます。相続放棄は「自己のために相続が開始した事実を知った日から3か月以内」の手続きが必要ですので、手続きを希望される際はお早めに相続の専門家にご相談ください。
古河エリアの相続手続きなら、古河相続遺言相談センターにお任せください。必要に応じて各士業の専門家と適切に連携をとり、古河の皆様の相続手続きが滞りなく終えられるよう、トータルでサポートさせていただきます。ご相談者様が古河にお住まいでなくとも、相続人の方が古河に住んでいる、相続する土地が古河にある、といったケースでも、遠慮なく古河相続遺言相談センターの初回完全無料相談をご利用ください。
2024年06月04日
Q:遺産相続について行政書士の先生に質問です。めぼしい遺産が不動産しかないのですが、どのように分割すればよいですか?(古河)
はじめまして。古河で暮らしていた父の遺産相続の件で行政書士に先生に質問があります。私の父は先月他界いたしました。母はその五年前に他界しており、子である私と妹もずいぶん前に古河の実家を出ていましたので、晩年は父一人で古河で暮らしておりました。
家事全般や家計の管理・節約を担っていた母が亡くなって以降、食費などの生活費がだいぶかさんでいたようでしたし、古河の病院にお世話になる機会も増えていたので、預貯金の残高はほとんどありませんでした。遺品整理をしたところ、今回の遺産相続で引き継ぐ財産は、古河の父名義の実家と、古河の土地、後は細々したものもありましたが、大きな額となるのは古河の不動産しかないと思います。
できれば妹と均等に遺産分割したいのですが、どのような方法があるか行政書士の先生にアドバイスをいただきたいです。(古河)
A:不動産を遺産相続する場合の分割方法をご案内いたします。
ご家族など身近な方が亡くなると、故人(被相続人)の生前所有していた財産は、相続人の共有財産となります。遺言書が遺されている場合は、遺言書で指示された方法に従い遺産相続手続きを進めることになりますが、遺言書がない場合には、財産をどのように分配し遺産相続するかを相続人全員で話し合って決める必要があります。これを遺産分割協議と言います。
遺言書があれば遺産分割協議を行う必要はないので、まずは古河のご自宅等で遺品整理する際に、遺言書が遺されていないか確認してみてください。
ここでは遺言書がない場合の遺産分割方法についてご案内いたします。
- 現物分割……遺産をそのままの形で分け合う方法
遺産を売却などすることなく、そのままの状態で各相続人が遺産相続する方法です。この方法で相続人全員が納得すれば遺産相続の手続きはスムーズに進みますが、それぞれの不動産の評価額に差が生じることも多いので不公平になることもあります。
- 代償分割……一部の相続人が遺産を取得し、その他の相続人に代償金等を支払う方法
民法で定められた法定相続分を基準とし、遺産を取得した相続人がその他の相続人に対して、法定相続分の遺産額に相当する代償金(または代償財産)を支払います。遺産を手放したくないときなどにこの分割方法が採用されますが、遺産を取得する相続人は代償金を支払えるだけの現金を用意する必要があります。
- 換価分割……遺産を売却し、現金で分け合う方法
遺産を売却することで得た現金を、相続人で分け合う方法です。公平に分け合うことができますが、売却の際に譲渡取得税など費用が発生する場合があります。また、相続人の一部が売却を反対した場合はこの方法を採用するのは難しいでしょう。
まずは古河の不動産をそれぞれ評価し、評価額を明確にしてから遺産相続の方法を検討されてはいかがでしょうか。
古河相続遺言相談センターでは、古河の皆様のご事情に合わせた遺産相続のサポートをさせていただきます。古河の皆様にとってご納得のいく遺産相続となりますよう誠心誠意お手伝いいたしますので、どうぞお気軽に古河相続遺言相談センターの初回完全無料相談をご利用ください。
古河の皆様からのお問い合わせを、所員一同心よりお待ちしております。
2024年05月07日
Q:遺言執行者はどのような役割なのか行政書士の先生に教えていただきたい。(古河)
はじめまして、私は古河在住の40代女性です。先日、長らく入院していた父が古河の病院で息を引き取りました。父は亡くなる前、病床で「公正証書遺言を遺してある」と話しておりましたので、公証役場へ行き遺言書を確認したのですが、そこには遺言執行者についての文言がありました。次女の私を遺言執行者に指定するとのことです。
私には古河を出て嫁いでいった姉が2人おります。その姉たちを差し置いて私が遺言執行者に指定されていたことも疑問ですし、そもそも遺言執行者は何をすればよいのか分からないので私に務まるのか不安もあります。行政書士の先生、遺言執行者はどんな役割なのか教えていただけますか。(古河)
A:遺言執行者に就任した方は、遺言内容を実現させるための手続きを率先して行う役割を担います。
遺言執行者とは、その名のとおり遺言書に記された内容のとおり手続きを執行する存在です。今回のように遺言書の中で遺言者から遺言執行者に指定された方は、遺言書に記された遺言者の希望を叶えるために、財産の名義変更など必要な相続手続きを率先して進めていくことになります。
今回の古河のご相談者様は、遺言執行者に就任することを不安に感じられているようですが、遺言書の中で指定されていたからといって、必ず就任しなければならないわけではないのでご安心ください。遺言執行者に就任するかどうかは、指定された方の自由意思で判断することができます。就任を辞退する場合は、相続人に「遺言執行者を辞退する」と伝えるだけです。
ただし、一度遺言執行者に就任してしまうと、ご自身の意思だけで自由に辞任することはできなくなってしまいますのでご注意ください。就任後の辞任については、家庭裁判所への申立てが必要です。そして辞任が許可されるかどうかは家庭裁判所の判断となります。
相続は法的な知識が求められる場面も多々あるため、不慣れな方にとっては大きな負担を感じることでしょう。古河相続遺言相談センターは相続や遺言書を専門とする行政書士事務所ですので、ご不安な点がありましたらいつでもお問い合わせください。
特に遺言書については、遺されたご家族のために作成する大切な書面ですが、その内容は十分に検討する必要があるでしょう。きちんと準備しないまま遺言書を作成してしまうと、遺言書に記載されていない財産があったり、形式の不備により遺言書が無効になってしまったりと、遺されたご家族の混乱を招く事態になってしまうかもしれません。遺言書作成を検討されている方は、まずは古河相続遺言相談センターの初回無料相談をご利用ください。
2024年04月03日
Q:行政書士の先生、母の相続にあたり財産調査をしていますが、通帳が見当たりません。(古河)
こんにちは、私は古河に住む50代主婦です。この度、行政書士の先生に相続に関する質問があり問合せさせていただきました。
先日、同じく古河に住む84歳の母が亡くなりました。父は私が小さい頃に病気で亡くなっており、女手ひとつで私を育ててくれました。葬式は古河にある斎場で行い、現在は相続財産調査を進めているところです。私のほかに兄と妹がおりますが、2人は古河から遠く離れた場所に住んでいるため、細かな相続手続きは私が主となって進めることになりそうです。
相続に関する知識もない中まずは財産調査を進めようと、古河の実家で母の退職金が入金されているはずの通帳を探しているのですが、一向に見当たりません。生前に母から退職金を受け取ったという話は聞いており、「私が亡くなったあと、子供たちに遺したいからほとんど手をつけていない」と言われていました。ですが、どの銀行に預けているかまでは確認しておりませんでしたので、手当たり次第に銀行に問い合わせすることもできず、途方に暮れています。行政書士の先生、今後私はどのように相続手続きを進めていけばいいのでしょうか。(古河)
A:遺品整理で手掛かりが見つからない場合は、戸籍謄本を準備して銀行から残高証明書を取り寄せてみましょう。
古河のご相談者様のように、相続に関して知見のない方がおひとりで相続手続きをするにはややハードルが高くご不安に思われることも多いでしょう。
古河のご実家で通帳が見つからなかったとのことですが、遺品整理をする際お母様が遺言書や終活ノートのようなものを残されていないか併せて確認をしてみてください。お母様は生前、お子様たちのために退職金を遺したいとおっしゃっていたようですので、どこかしらに相続に関するメモのようなものを残している可能性が考えられます。その他には、金融機関からの郵便物やポケットティッシュ、カレンダーなどの粗品を探すのも、使用していた金融機関を探る手段のひとつです。
しかしそのようなものも見つからない場合は、古河のご自宅、お母様の勤務先近辺にある金融機関に問い合わせをしてみてください。相続人は、金融機関に対して故人の口座の有無、残高証明、取引履歴などの情報を開示請求することが可能です。これらの請求を行う前に、自身が相続人であることの証明書類(戸籍謄本)の提出が必要ですので、前もって準備をしておくことが重要です。
いかがでしたでしょうか。いざ相続手続きが始まると、相続人や相続財産の調査など細々とやることがあり、面倒や負担に感じられることも多いでしょう。また、古河のご相談者様のように主となって相続手続きを進める場合、ちゃんと手続きを進行できるかどうかご不安になる方も多いものです。
そのような、相続や遺言に関してお悩みの方に向けて、古河相続遺言相談センターでは専門家による初回無料相談を実施しております。戸籍の収集から相続財産調査、相続手続きの全般を相続の専門家古河相続遺言相談センターが豊富な実績をもとに、古河にお住まいの皆さまをサポートいたします。
相続手続きは期限があるものもございますので、お悩みのことがあればまずはお気軽に古河相続遺言相談センターまでお問合せください。所員一同、古河の皆さまのお問合せ、ご来所をお待ち申し上げております。
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